RX-40-5を8Ω負荷にて6.6KΩの出力トランスとして用いてきましたが、EL34 3結等のA級PP時の最大出力負荷はもう少し高い所にあります。
そこで、出力トランスを新型8KΩOPT RX-30-8に変更いたしました。
負荷は正規の6Ωとなります。
その結果
が得られました。
歪率や10KHz方形波応答等は変わらず、これら特性に劣化は見られませんでした。
回路は出力トランスの交換のみで他の変更はありません。
EL34での入出力特性です。
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仕上がり利得は8.6倍(6Ω負荷)で標準的値です。
クリップ出力は16W
残留雑音は少なく、良好です。
1KHz 1W、5W、16Wの波形です。
1KHz 1W | 1KHz 5W | 1KHz 16W |
7dB帰還時特性です。
-3dBの帯域は6Hz〜30KHz。RX-40-5OPT時に比べて200KHz前後の乱れが大幅に減っています。
EL34での10KHz方形波応答です。
6Ω負荷
6Ωのみ | 6Ω+0.01uF | 6Ω+0.1uF | 6Ω+1uF |
無負荷
無負荷(出力端開放) | 0.01uFのみ | 0.1uFのみ | 1uFのみ |
6Ω負荷の有無、並列に負荷される容量の多少に関わらず、リンキングは生じず安定な出力波形を保ちます。
単段増幅という時定数が少ない構成が良好な結果をもたらしています。
EL34での歪み特性です。
NF7dB |
100Hzと1KHzは大変素直で良好な歪み特性をしています。
10KHzは小出力時に出力の低下に歪率が低下が伴わず、何らかの問題を含みます。
しかしながら帰還有りでは0.5%を下回るレベルですので実害は少ないと思われます。
EL34でのダンピングファクタ特性です。
ダンピングファクタは1.4程度です。