悪い子の6CK4アンプ製作
製作過程
部品配置
標準シャーシ上の部品配置は下の写真の通りです。
- 真空管は中央手前2本がドライバー管の6SC7、左右に2本づつ6CK4が配置されます。
- 後ろの左右に出力トランスRX-40-5、中央が電源トランスPMC-190です。
- 2本の6CK4の間に差動と普通のA級を切り替えるスイッチがchごとに通気口穴を流用し取り付けています。
内部
内部の配置
下の写真は部品間配線が終了し、配線の結束、コンデンサや抵抗器の取り付けを行う前の内部状況です。
- 6CK4用ソケットの間に独立定電流源LM317F(JRC製フルモールド型)が2個づつ、通気口穴を用いて取り付けてあります。
- 真空管ソケットの周りには取り付ける部品点数に応じてラグ板を配置します。私の場合はオーソドックスな縦型ラグ板のみです。
- 入力ボリュウームと6CK4用ソケットの間に配置された2枚のラグ板にFETて構成するDS分割位相反転段を組み上げます。
- 各真空管ソケットとその周辺のラグ板でその真空管周りの回路を組み上げます。
- 電源トランスPMC-190の下側にあるラグ板にはDS分割位相反転段と6SC7カソード定電流源用の+15V、−7Vを整流回路を組み上げます。
- 電源トランスの右側にあるラグ板には+280V電源の整流回路を組み上げます。
配線の手順
私の場合内部配線は以下の手順で組んでいきます。
- 主要部品の配置と信号の流れを決める。
- 主要部品の周囲に取り付けられるコンデンサや抵抗器の点数に応じたラグ板を適当に配置(多めに)する。
- 方眼紙等に主要部品とラグ板のラフスケッチを描く。
- ラフスケッチ上で取り付けるコンデンサや抵抗器の配置とそれらを結ぶ配線を試行錯誤する。
- ラフスケッチ上で取り付けるコンデンサや抵抗器の配置とそれらを結ぶ配線を決定する。
- 配線部分だけを組み上げる。 配線同士しか結ばれない取り付け穴は半田付けしてしまう、コンデンサや抵抗器と共に付く配線は軽くからげておく。この状態が上の写真です。
- コンデンサや抵抗器を取り付ける。
- 作業の都合上、最後に行った方が良い配線、今回のアンプでは入力端子からボリュームまでのシールド線の配線を行う。
- 結束バンドで配線を纏めて綺麗に仕上げる。
要点としては、
- 全ての部品配置を決めてから作業に掛かる、決して作業しながら成り行きで配置を決めたりしない。
- 配線部分を先に全て完成させる、配線しながらコンデンサや抵抗器を取り付けない。
を守りましょう。 間違いなく、結構綺麗に配線できます。
配線の実装法
配線実装は以下の順で行っていきます。私はAC100Vやヒーターの配線を撚りません。最後も結束バンドで纏めるだけです。
- AC100V関係の配線を行う。
- ヒーター関係の配線を行う。
- グランド関係の配線を行う。
- 電源関係の配線を行う。
- 信号関係の配線を行う。
- 入力のシールド線の配線は、部品を取りつける時に行います。
グランドの配線に母線は用いません、回路図に書かれたグランド配線の結線順番通りに配線を行っていきます。近くにグランドがあっても安易に結ばず回路図の結線順序を守ります。回路図ではグランドは一直線に書かれていますが、実際の部品配置は直線状ではありませんので、部品配置に準じてグランド配線も右往左往する事になります。
部品の実装法
部品実装が済んだ内部です。
電源トランス周辺
入力ボリューム・位相反転段周囲と出力管6CK4周囲
位相反転段のFETはボリューム直下のラグ板に配置されていますがコンデンサの影で見えません。
6SC7差動電圧増幅段周囲
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