3段直結固定バイアス300Bシングルアンプの製作
シャーシ構造及び内部写真

トランス類の配置

出力トランス RW-20 2個と電源トランスはトランスカバー背面パネルに縦位置で取り付けます。
Rコアトランスは漏洩磁束が少ないので、電源トランスと出力トランスを近接して並行に配置してもハム雑音を生じません。

全景

トランスカバー前には12AU7と300B2本が並びます。

背面の端子

入力端子、スピーカ端子、ACインレットが並びます。

内部

シャーシに取り付けられているトランスや入出力端子を除く、全ての部品が1枚のプリント基板に纏められています。真空管のソケットもプリント基板に実装されています。
写真の右から左方向に向けて、
初段12AU7周辺部品、2段目2SJ181周辺部品、出力段300B、高圧電源回路、フィラメント電源回路
が配置されています。

初段12AU7と2段目2SJ181周辺、300Bソケット部の拡大写真です。
音量調節用アッテネータも基板に実装されています。12AU7のソケットは基板裏面に取り付けます。
信号が通過する低損失の抵抗器は米Ohmite製の1/2Wカーボンソリッド抵抗器、高損失の抵抗器はタクマン製の酸化金属皮膜抵抗器です。
2SJ181は表面実装型D-PACです、プリントパターン箔面を利用して放熱を行います。
300Bのソケットは耐熱に優れるタイト製でピンとの接触が確実な物を採用しました。

プレート電流自動調整回路周辺の拡大写真です。
右端にあるのは20秒の遅延回路で駆動されるリレーです。
プレート電流自動調整回路の2SA2142も表面実装型D-PACです、プリントパターン箔面を利用して放熱を行います。
右端上にある光っている取り付けネジはシャーシへのアース位置です。本機は1点アースを採用しています。
シャーシへのアースはここ1点のみです。

高圧(+370V)電源と-200V電源、12AU7用ヒーター電源回周辺の拡大写真です。
高圧(+370V)電源のリップルフィルタ用MOS-FETには放熱器が付いています。

300Bフィラメント点火用DC/DCコンバータ周辺の拡大写真です。
中央の8pinのICがST1S10 DC/DCコンバータです。直ぐ下の1/4W抵抗器と比較すると小ささが分かります。
このIC 1個で5V 1.2Aの安定化された点火用電源を供給しています。
高効率で発熱が少ないので放熱器はなく、プリントパターン箔で放熱します。

測定結果へ進む

3段直結固定バイアス300Bシングルアンプの製作 先頭に戻る