HiFiMan社製HE400se、HE400i-2020は低価格ながら優れた音質の平面駆動型ヘッドホンです。
さらに、左右のユニットより3.5mmプラグにて信号線が引き出されていますので、バランス駆動に適した構造をしています。
本ページではHiFiMan社製HE400se、HE400i-2020用バランスケーブルの製作(自作)方法を紹介します。
ヘッドホン自体が低価格な製品ですのでバランスケーブルの製作費も1,300円と低額です。
ヘッドホンアンプのバランス出力4.4mmジャックにてHE400をバランス駆動するケーブルです。
本ケーブルはヘッドホンアンプ側に4.4mm 5極プラグ、ヘッドホン側に左右独立の3.5mm3極プラグを備えます。
配線材にUL1007規格、太さAWG24(0.16φ、11芯)を用い高信頼性と低損失です。
ケーブル長は据置型ヘッドホンアンプでの使用を前提に1.5mとしました。
ヘッドホンアンプ側プラグ | 4.4mm 5極 |
ヘッドホン側プラグ | 左右独立の3.5mm3極 |
ケーブル長 | 1.5m |
配線材 | UL1007規格、太さAWG24(0.16φ、11芯) |
直流抵抗値 | 0.3Ω (20℃)/ch |
●ヘッドホン側3.5mm3極プラグ 2個
HE400側の3.5mmジャックは写真1の様に奥まっています。
この為写真2左の根元が平らな3.5mmプラグでは奥まで刺さりません。
写真2右の根元が細い3.5mmプラグが必要です。
写真2右はサウンドハウスで購入したCLASSIC PRO P35S @100円です。
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/225814/
写真1 | 写真2 |
●ヘッドホンアンプ側4.4mm 5極プラグ 1個
アマゾンで購入したノーブランド品 @1000円です。
●配線材
UL1007規格、太さAWG24、長さ1.5m線が橙色2本、黒色2本。計4本です。
AWG24以上太い線では4.4mm 5極プラグ内に4本を納めるのが困難になります。
私はモノタロウにて100m巻を購入しましたが、各種の長さが売られていますので適時に調達して下さい。
HE400側3.5mmプラグとヘッドホンアンプ側のバランス出力4.4mプラグの端子配置は下図の通りです。
HE400側3.5mmプラグ | ヘッドホンアンプ側4.4mプラグ |
各プラグ端子間の結線は下図となります。
必要な工具等は下記の通りです。
1.絶縁被膜を剥き予備半田する | 2.橙黒2本をプラグカバー部 と絶縁チューブに通しておく |
3.プラグを万力で固定し スリーブ端子に黒線を半田付け |
4. チップ端子に橙線を半田付け | 5.カシめて線を固定 | 6.絶縁チューブを被せ、カバーを閉じる |
7.左右用2個を組み、右用に目印の赤テープを巻く | 8.橙黒2本を良く撚ります。 | |
1.絶縁被膜を剥き予備半田する 剥しろは1mm程度 |
2.配線4本にプラグカバー部 を通しておく |
3.プラグを万力で固定し フラックスを塗ってプラグ端子を予備半田する |
4.半田付け面にフラックスを塗って L+線をチップ端子に半田付け |
5.半田付け面にフラックスを塗って L-線をリング1端子に半田付け |
6.半田付け面にフラックスを塗って R+線をリング2端子に半田付け |
7.半田付け面にフラックスを塗って R-線をリング3端子に半田付け |
8.カシめて線を固定 | 9.カバーを閉じる |
バランスケーブルの製作費は約1,300円です。
(送料、工具代等を除く)
品名 | 購入先 | 個数 | 単価 | 金額 |
3.5mm3極プラグ CLASSIC PRO P35S |
サウンドハウス | 2 | 100 | 200 |
4.4mm 5極プラグ | アマゾン | 1 | 1,000 | 1.000 |
UL1007、AWG24 規格線 | モノタロウ | 6m | 15 | 90 |
タイラップ | ダイソー | 3 | 1 | 3 |
合計 | 1,293 |