アンプは広帯域、高出力、低歪率を追求して複雑化しいます。
プッシュプルや多段構成により高性能な目標が達成され素晴らしいアンプが作られてきました。
しかし、同時に不安定性や複雑な歪み内容、製作の困難さも抱え込むことになりました。
このアンプでは視点を換えて最も単純な単段アンプで何処までの性能が出せるかを試しています。
動作点を吟味し、適切に設計された真空管単段増幅回路は
暖かく明瞭な音質と十分な物理特性を併せ持ちます。
カスコード増幅回路の特性により種々の出力管をバイアス調整無しに差し替えられます。
このアンプではプレート損失25W以上のピン配置に互換性のある5極管とビーム管を無調整で差し替え使用できます。
使用可能な球はEL34、6L6GC、KT66、KT88、6550、EL156等です。
球の違いによる音色の変化を楽しめます。
貴方の好みの球はどれ?
これまでにModel2 DACのアナログ部、Model4 CR型フォノイコライザの増幅ユニット、Model6 ヘッドホンアンプを真空管の単段増幅又は単段増幅+フォロワバッファで製作し良好な音質を得てきました。
しかし、パワーアンプにおいては出力管単段では十分な増幅度が得られず複数増幅段構成を用いてきました。
もし、パワーアンプも単段増幅にできれば、
全て単段増幅で通した暖かく明瞭な音質のシステムが出来る。